URASABAKU
裏砂漠
「裏砂漠」の前に立ったとき、誰もがその圧倒的なスケールと異質な光景に息をのむはずです。鳥のさえずりも、木の葉が擦れる音もなく、ただ吹き抜ける強い風の音だけが響く空間。国土地理院が発行する日本の地図において、唯一「砂漠」という名が与えられたこの場所は、私たちが知る日常の景色とは完全に切り離された、地球そのものの剥き出しの姿を見せてくれます。
島の中央にそびえる三原山の東側に広がるこの広大な荒野は、幾度もの大噴火によって降り注いだ漆黒の火山岩(スコリア)や火山灰によって形成されました。ダイナミックな火山のエネルギーが、生命の定着を拒み続けることで維持されているこの景色は、まさに地球が生きているという確かな証拠であり、訪れる者に圧倒的な解放感と、心地よい孤独感を与えてくれます。