MIHARA YAMA CENTRAL CRATER
伊豆大島 / 三原山エリア / 三原山中央火口
大地の底から湧き上がる、
生きた地球の圧倒的なポートレート。
三原山の山頂ハイキングコースを登りきり、最後に現れるゴツゴツとした外輪山の稜線を越えた先。そこに突如として姿を現すのが、伊豆大島の心臓部とも言える「三原山中央火口」です。直径約300m、深さ約200mという、ビルが丸ごと飲み込まれてしまうほど巨大な丸い大穴は、かつて激しいマグマの活動によって形成された、まさに地球の「生きた割れ目」そのものです。
火通った跡を物語る赤黒い断崖絶壁の底からは、今もなお白い火山ガス(水蒸気)がモクモクと絶え間なく立ち上り、時に風に乗って硫黄の匂いが鼻をかすめます。島の人々が古来より畏怖の念を込めて「御神火(ごじんか)」と呼び、神聖視してきた火山の圧倒的なエネルギーが、今この瞬間も絶え間なく動き続けていることを、五感のすべてで実感させてくれる場所です。
お鉢巡りの稜線を行く。
地球を一周するような、奇跡のウォーキング。
この中央火口を最もダイナミックに体感するなら、火口の淵をぐるりと一周する、通称「お鉢巡り(おはちめぐり)」のトレッキングルートがおすすめです。約45分ほどかけて遮るもののない360度の大パノラマの稜線を歩く時間は、まるで雲の上を歩いているかのような、あるいは別の惑星の背根を伝っているかのような、日常を忘れさせるほどの浮遊感と感動を与えてくれます。
一歩歩くごとに、火口の深淵が見せる表情は変わり、視線を外に向ければ、眼下に広がる日本唯一の「裏砂漠」や、遥か彼方に広がる太平洋、そして水平線に溶ける伊豆半島の山並みまでをも見渡すことができます。荒々しい火山の驚異と、静かで美しい絶景がシームレスに交差するこの場所は、訪れる人の心に大きな感動と、人生に新しいスパイスをくれる特別な「心の余白」を生み出してくれるはずです。
旅をスムーズにする、
現地の確かな手引き。
中央火口へのアプローチは、路線バスの終点でもある「三原山頂口」からスタートするのが最も一般的で整備されたルートです。山頂口から火口の展望開けたお鉢巡りルートの入り口までは、舗装された「山頂遊歩道」を歩いて約45〜50分ほどで到着します。
緩やかな傾斜が続きますが、山頂付近やお鉢巡りのコースは舗装されておらず、風を遮る木々も一切ないため、しっかりとしたスニーカーやトレッキングシューズ、そしてウインドブレーカーなどの防寒・防風着を必ず準備して向かうのがスマートな旅の心得です。
バス・徒歩を利用する場合:
元町港バスターミナルから大島バス「三原山頂口行き」に乗車し、終点「三原山頂口」で下車(約25分)。そこから山頂遊歩道を徒歩で約45〜50分。
車を利用する場合:
元町港から「三原山頂口駐車場(無料)」まで車で約20分。駐車場から中央火口(お鉢巡り入り口)まで徒歩で約45〜50分。
住所:
東京都大島町野増(三原山頂)
URL:
https://www.tokyo-islands.com/oshima/
滞在目安:
2時間~3時間(三原山頂口からの往復歩行時間、および火口周辺での「お鉢巡り」の散策時間を含む)
周辺設備:
火口周辺・山頂付近にはトイレや売店は一切ありません(スタート地点の「三原山頂口」にあるレストハウスや公衆トイレで必ず準備を済ませてから登山を開始してください)
通信環境:
主要キャリアの電波は山頂付近のひらけた場所では比較的繋がりますが、天候(濃霧など)や場所によって不安定になる場合があります