ISLAND: IZU OSHIMA

HABUMINATO

伊豆大島 / 波浮港エリア

01 / INTRODUCTION

藍色の静寂が満ちる、
かつての火口湖。

波浮港の最大の特徴は、その美しい円形の湾にあります。
もともとは「噴火口の跡(火口湖)」だったこの場所に、江戸時代の商人・秋広平六が私財を投じて海と繋ぐ水路を開削し、現在の港の基礎を築きました。
火山島である大島のダイナミックな地質学的歴史と、人間の不屈の挑戦が融合して生まれた、世界的にも極めて珍しい成り立ちを持つ港です。

港を囲むように広がる斜面には、古い石階段や風情ある木造建築が今も連なっています。
かつて川端康成の『伊豆の踊子』のモデルとなった旅芸人一座が息づいた場所であり、当時の面影を伝える「旧みなとや旅館(踊り子の里)」などが静かに佇みます。
近年では、これらの古民家をモダンにリノベーションしたお洒落なカフェやゲストハウスも増えており、新旧のカルチャーが心地よく交差する散策を楽しめます。

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波浮港エリア
伊豆大島 波浮港
02 / DESTINATIONS

火山が宿す大自然の歴史と、
文豪たちが愛した風情。

波浮港の最大の特徴は、その美しい円形の湾にあります。
もともとは「噴火口の跡(火口湖)」だったこの場所に、江戸時代の商人・秋広平六が私財を投じて海と繋ぐ水路を開削し、現在の港の基礎を築きました。
火山島である大島のダイナミックな地質学的歴史と、人間の不屈の挑戦が融合して生まれた、世界的にも極めて珍しい成り立ちを持つ港です。

港を囲むように広がる斜面には、古い石階段や風情ある木造建築が今も連なっています。
かつて川端康成の『伊豆の踊子』のモデルとなった旅芸人一座が息づいた場所であり、当時の面影を伝える「旧みなとや旅館(踊り子の里)」などが静かに佇みます。
近年では、これらの古民家をモダンにリノベーションしたお洒落なカフェやゲストハウスも増えており、新旧のカルチャーが心地よく交差する散策を楽しめます。

波浮港の街並み
03 / ACCESS TO HABUMINATO-IZU-OSHIMA

旅をスムーズにする、
現地の確かな手引き。

港周辺の町並みは、非常に道幅が狭く坂道や入り組んだ石階段が多いため、車での進入はおすすめしません。
車でお越しの際は、港の手前にある「公共無料駐車場」に停め、そこから徒歩で散策するのが最もスマートで心地よい歩き方です。

バスを利用する場合
元町港または岡田港から、大島バス「波浮港ライン」に乗車(約35〜40分)。「波浮見晴台」または終点「波浮港」下車すぐ。

車・レンタルバイクを利用する場合
元町港周辺から大島一周道路を南下して約25分。

住所
東京都大島町波浮港

滞在目安
1時間~2時間(カフェでの滞在や散策を含む)

周辺設備
公衆トイレあり / 港周辺に無料駐車場あり

通信環境
主要キャリアの電波状況は良好(一部、古い木造建築の奥などで弱くなる場合があります)

04 / Nearby Gems to Explore

あわせて巡りたい、
大島南部の絶景。

波浮港見晴台
HABU PORT LOOKOUT

波浮港見晴台

大島一周道路沿い、波浮港の西側に位置する高台の特等席が「波浮港見晴台」です。ここから眼下を見下ろすと、独特の丸みを帯びた“巾着型”の港が一望できます。もともとは約1200年前の火山噴火によってできた火口湖(波浮の池)であり、それを江戸時代に先人たちが開削して海と繋げ、港へと生まれ変わらせたダイナミックな歴史を持っています。 見晴台からは、港を囲むすり鉢状の地形が手にとるように分かり、ここがかつて火山の中心であったことを五感で実感できます。明治から昭和初期にかけて遠洋漁業の拠点や「風待ちの港」として大いに栄えた往時の面影と、今なお静かに流れるノスタルジックな時間が美しく調和する、伊豆大島屈指の景勝地です。
踊子の里資料館
ODORIKO NO SATO MUSEUM

踊子の里資料館

波浮港のレトロな石畳の路地沿いに佇む「踊子の里資料館」は、明治35年に建てられた木造3階建ての建築「旧港屋旅館」を改修・保存した歴史的な資料館です。この建物は、ノーベル文学賞作家・川端康成の不朽の名作『伊豆の踊子』のモデルとなった、大島出身の旅芸人「お薫(かおる)」の一座が実際に旅の合間に身を寄せ、華やかな踊りを披露していた舞台そのものです。 かつて遠洋漁業の拠点として大いに栄え、夜ごと賑わいを見せていた往時の港町の雰囲気をそのまま残した佇まいは、一歩足を踏み入れた瞬間に大正浪漫の時代へとタイムスリップしたかのような錯覚を覚えます。火山島としての歴史を持つ伊豆大島で、人々が育んできた華やかな文化と文学の足跡が融合して生まれた、静かで知的な感動に満ちた空間です。
踊子の里 旧甚之丸邸
OLD JINNOMARU RESIDENCE

踊子の里 旧甚之丸邸

波浮港の風情ある路地を少し上がった場所に佇む「旧甚之丸邸」は、明治から大正にかけて遠洋漁業や「風待ちの港」として大いに栄えた波浮港を代表する網元(漁業経営者)の邸宅です。大正初期に建てられたこの貴重な木造建築は、島の厳しい風雨に耐えられるよう、美しい「なまこ壁」を施した蔵や、贅を尽くした堅牢な造りが特徴です。 一歩敷地内に足を踏み入ると、当時の波浮港がいかに豊かな文化と富を有していたかが建物全体から伝わってきます。火山の島である伊豆大島において、自然の恵みである豊かな海を舞台に生きた人々の歴史と、当時の建築職人たちの高い技術が融合した、島内でも大変貴重な歴史的建造物です。
筆島
FUDEJIMA

筆島

伊豆大島の南東部、波浮港エリアから少し北上した海岸線に位置する「筆島」は、海中から天に向かって鋭くそびえ立つ、高さ約30メートルの奇岩です。その名の通り、まるで巨大な筆の先のような独特なフォルムをしていますが、その正体は数十万年以上も昔に活動していた「筆島火山」の火道(マグマの通り道)の跡。 かつてそこにあった巨大な火山は、長い年月をかけて太平洋の激しい荒波と風雨に削られ、ほとんどが海へと消え去ってしまいました。しかし、火道の中で冷え固まった最も頑丈なマグマの芯(岩頸)だけが、削り残されて現在の姿で留まっています。現在の三原山が生まれる遥か昔から続く、大島のダイナミックな地質学的歴史の長さを五感で実感できる、世界的にも貴重なジオスポットです。
トウシキ遊泳場
TOSHIKI SWIMMING AREA

トウシキ遊泳場

伊豆大島の最南端、波浮港エリアのすぐ近くに位置する「トウシキ遊泳場」は、火山島ならではのダイナミックな地質が生んだ唯一無二の天然プールです。かつて三原山から流れ出た玄武岩の溶岩が海へと流れ込み、それが冷え固まることで太平洋の激しい荒波を遮る見事な天然の堤防(タイドプール)を形成しました。 外海がどれだけ荒れていても、岩に囲まれた内側は驚くほど穏やかで、底まで見通せる抜群の透明度を誇ります。水面を覗き込めば、色彩豊かな美しい魚たちが悠々と泳ぐ姿が見られ、火山という大自然の営みがもたらしてくれた、島内屈指のシュノーケリングスポットとして愛されています。
トウシキ野営場
TOSHIKI CAMPING GROUND

トウシキ野営場

伊豆大島の最南端、トウシキ遊泳場のすぐ裏手に広がる「トウシキ野営場」は、キャンパーの間で絶大な人気を誇るフリーサイトのキャンプ場です。最大の特徴は、目の前に広がる青い太平洋と、火山が生み出した黒い溶岩群、そして足元を覆うふかふかとした緑の芝生が見事なコントラストを描く圧倒的なロケーションにあります。 利用料は無料(※事前予約制)でありながら、炊事場やトイレなどの設備が美しく管理されており、初心者からベテランまで安心して本格的なアウトドアを楽しめます。周囲に遮るもののない大自然の中で、波の音をBGMにしながら、島ならではのゆったりとした時間を過ごせる至高の宿泊スポットです。