REGION: HOKKAIDO

TEURITOU

天売島

01 / INTRODUCTION

羽幌港から高速船で約60分
空と崖を埋め尽くす世界最大級の海鳥の楽園

留萌地方の羽幌港から、牧歌的な焼尻島を横目にさらに西へと船を進める。
周囲約12kmの平坦に見える天売島は、その西海岸に回った瞬間、100メートルを超える圧倒的な断崖絶壁が姿を現す「野生の生命力が爆発するネイチャーアイランド」です。
島を包み込むのは、初夏になると世界中から集まる約100万羽もの海鳥たちの歓声と、日本海の荒波が作り出した壮大な奇岩の数々。
一歩島内へ足を踏み入れれば、そこには人間と野生動物が絶妙な距離感で共生する唯一無二の環境が広がり、夕暮れ時には世界最大級の繁殖地を誇る「ウトウ」が、雛の待つ巣穴へと一斉に滑空し、空を黒く埋め尽くす奇跡のスペクタクルが旅人を待っています。
晴れた日には、最果ての「赤岩展望台」から水平線の向こうにうっすらと利尻富士を望み、夜には人工の灯りが消えた静かな観音岬で満天の星空を鳥たちの羽音とともに仰ぐ。
島の人々は、絶滅の危機に瀕するオロロン鳥(ウミガラス)をはじめとする渡り鳥たちの営みを温かく見守り、前浜の極上のウニやタコ、ホッケの恵みを感謝とともに仕入れながら、しなやかで誇り高い暮らしを紡いできました。
地球の鼓動を肌で感じるような、圧倒的なスケールの非日常。
北の海に息づく「生命の聖域」を、shima.lifeの視点で紐解いていきます。

絶景・フォトスポット, 国立公園, ハイキング・登山, サイクリング, 冬の冒険・SNOW, 島の暮らし・生業, ロケ地巡り, 宿泊施設が充実, 動物・生き物の島, グルメ・特産品, 秘境・絶海の孤島, 初心者におすすめ

天売島
ウトウ
02 / DESTINATIONS

空が夜に染まる瞬間の奇跡の帰巣と
海原に突き刺さる白亜の巨岩大断崖

天売島の一番のハイライトは、5月から7月にかけての夕暮れ時に訪れる「ウトウの帰巣」です。
日が沈むと同時に、海でエサを獲っていた数十万羽のウトウが一斉に島へと戻り、空中を無数に交差しながら地面の巣穴へと不時着していく光景は、ナショナルジオグラフィックの世界そのもの。
昼間の時間は、島の西側に連なる大断崖絶壁へと向かいます。
高さ100メートルに及ぶ岩壁が続く「千鳥ヶ浦」や、海中からニョキッとそびえ立つ高さ53メートルの白亜の奇岩「赤岩」の周囲には、ウミウやウミネコがびっしりと巣を作り、日本海をバックに命の力強さをこれでもかと見せつけてくれるのが天売島の魅力です。

キタムラサキウニ
03 / LOCAL CUISINE

日本海が育むこれ以上ない鮮度の「生ウニ」と
炭火の香りが食欲をそそる肉厚ホッケ

天売島の食卓を飾る主役は、厳しい日本海の荒波が育んだ、これ以上ないほどみずみずしく、味が濃い最高峰の海鮮たちです。 特に6月から8月にかけて獲れる「キタムラサキウニ」や「エゾバフンウニ」は、ミョウバンを一切使わない完全無添加の殻付きのまま、または贅沢なウニ丼としていただき、一口ごとに濃厚な甘みと潮の香りが口いっぱいに広がるラグジュアリーを堪能できます。

また、島沿岸で水揚げされる脂の乗りが抜群の巨大ミズダコを使ったしゃぶしゃぶや、お刺身。 長年培われた漁師の目利きが光る地魚の炭火焼きは、これ以上ないピュアな北の美食体験を教えてくれます。

燻製たこぶつ
04 / CRAFTS & PRODUCTS

海鳥たちの愛らしい姿を象った「オロロンクラフト」と
北の海の恵みが凝縮された特産の海産物

天売島での旅の思い出を形にするなら、島の象徴である海鳥たちをモチーフにした温かみのある手仕事の品々がおすすめです。
地元のアーティストやショップが手がける、オロロン鳥やウトウの愛らしい木彫りクラフト(デコイ)や、オリジナルイラストがあしられたTシャツやグッズは、部屋に飾るたびに島の心地よい風を思い出させてくれます。
また、天売の豊かな海で獲れたワカメや昆布を丁寧に干し上げた乾燥海藻、地元の漁師特製の「たこの燻製」など、自宅にいながら最果ての海辺の風景を味わえる素朴で贅沢なお土産が並んでいます。

天売島の港
05 / ACCOMMODATIONS

鳥たちの静かな羽音を遠くに聴きながら
最果ての漁師宿で島の夜の静寂に溶ける

海鳥たちの夜の営み(帰巣)を観察するためには、この島への宿泊が絶対条件となります。 港の周辺に点在する、昭和の薫りを残す居心地の良いレトロな旅館や、獲れたての地魚でもてなす家族経営の民宿など、最果ての島旅を温かく包み込んでくれる宿泊施設が揃っています。

最後の定期船が港を去り、ウトウたちの激しい帰巣のドラマが落ち着いた夜の天売島。 ガイドの案内で夜の繁殖地を巡ったあと、宿に戻って静かに浸かるお風呂や、夜風を浴びながら見上げる満天の星空は、都会での日常を完全に忘れさせ、心に圧倒的な深い余白を広げてくれるでしょう。 地球の営みの一部になるような、贅沢な時間がここに流れています。

天売島の小さな漁村
06 / WORK & EMIGRATION

世界的な生態系を守り抜く環境保全業と
自然の魅力を余すことなく伝えるネイチャーガイド

天売島の経済と営みを根本で支えているのは、豊かな日本海を舞台にした「沿岸漁業」と、世界的な海鳥の楽園を維持・案内する「環境保全・ネイチャーガイド業」です。
海鳥の天敵となる野生動物の捕獲や環境調査、そして島を訪れるバードウォッチャーや観光客を専用のバスや徒歩で優しくナビゲートするガイドたちの仕事が、この島にとって極めて重要な独自の生業です。
近年では、夏シーズンの圧倒的な涼しさとノイズが一切ない究極の環境を活かし、前浜を見渡す静かなスペースで作業をしながら、夕方には鳥たちの帰巣を見に行くという、唯一無二の「エスケープ・ワーケーション」を実践する学者やクリエイターの姿も見られます。

07 / CLIMATE & WEATHER

夏はエアコンいらずの爽快な海風が吹き抜け
冬は厳しい厳寒の日本海がドラマを紡ぐ四季

北海道の留萌地方の最西端に位置する天売島は、典型的な亜寒帯海洋性気候であり、夏は本州の酷暑とは完全に無縁の涼しい避暑地となります。
7月・8月のピーク時であっても最高気温が22度前後になることが多く、断崖から吹き上げる涼しい海風が常に心地よさをもたらします。
一方で、秋から冬にかけては空気の透明度が1年で最も高くなり、雪化粧をした断崖絶壁に極寒の日本海の荒波が打ち付けるダイナミックな白銀の世界へと変化するなど、最果ての孤島ならではのドラマチックな四季のドラマがここにあります。

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08 / ACCESS TO TEURITOU

アクセスルート

船(羽幌沿海フェリー:高速船またはフェリー)

発着地羽幌港 〜(焼尻島経由)〜 天売島

所要時間羽幌港から高速船「さんらいなあ2」で直行便なら約60分(焼尻経由は約75分)。フェリー「おろろん4」で約1時間35分。

特徴島へ上陸する唯一の交通手段。日本海を軽快に進む船旅の途中、島が近づくにつれて無数のウミネコたちが船を歓迎するように空を舞い始める瞬間は、これからの大自然の冒険への期待を一気に高めてくれます。