SHISHIJIMA
志々島
宮の下港から船で約20分
樹齢1200年の大楠が包み込む志々島
香川県三豊市の宮の下港から定期船で約20分。
瀬戸内海にぽっかりと浮かぶ周囲約3.8kmの志々島は、圧倒的な静寂と豊かな自然に抱かれた小さな島です。
島の中央、木々の緑をかき分けた先に現れるのは、樹齢1200年を超える県指定天然記念物の「大楠」。四方に力強く太い枝を広げるその姿は、訪れる人々を包み込み、神秘的な生命力を与えてくれます。
かつて花き栽培で発展し「花の島」と呼ばれた歴史を受け継ぎ、島の人々の手によって再興された「天空の花畑」や、瀬戸内の美しい多島美を望む「横尾の辻」。
車も通らない細い路地や歴史を物語る集落のたたずまいには、ゆったりとした時間が流れています。
都会の喧騒から遠く離れたこの場所で、樹々のさざめきと瀬戸内の凪を感じながら自分自身と向き合う濃密なひと時を。
絶景・フォトスポット, ハイキング・登山, 歴史・史跡, 神社仏閣・聖地, 島の暮らし・生業, ロケ地巡り, グルメ・特産品, 初心者におすすめ
生命の神秘と絶景を巡る
島を守り続ける大楠の森へ
志々島の象徴であり最大の見どころである「大楠(おおくす)」は、樹齢1200年を超える巨木であり、圧倒的な存在感と神秘的な空気を纏っています。
明治時代の土砂崩れを乗り越え、地中から四方へと幾重にも枝を伸ばす力強い生命力は、訪れる人々に静かな感銘と活力を与えます。
大楠からさらに登った場所にある「天空の花畑」では、季節ごとの花々と瀬戸内海の青のコントラストが広がり、島最高峰の「横尾の辻」からは360度のパノラマで多島美を見渡すことができます。
平地が少なく急勾配な島歩きはハイキング感覚で楽しめ、どこを切り取っても絵になる絶景が広がっています。
静寂の夜に身をゆだね
島の刻(とき)を味わう
商店も自動販売機もない志々島での滞在は、都会のノイズから完全に切り離され、ありのままの自然と向き合うための特別な時間となります。 島内には古民家をリノベーションしたゲストハウスなど限られた宿泊施設があり、温かな島の人々の温もりに触れることができます。
夕暮れ時には瀬戸内海を染める美しい夕日を眺め、夜には波音と静寂の中で満天の星空を仰ぐ。 日帰り客が去ったあとの島に流れる穏やかな刻は、日常で疲れた心身を深く癒やし、自分自身を見つめ直す豊かな余白を与えてくれるはずです。
瀬戸内の恵みを味わう
素朴で贅沢な島のごちそう
周囲を豊かな海に囲まれた志々島周辺では、瀬戸内ならではの鮮度の高い魚介類が味わえます。 島内に常設の飲食店はありませんが、港近くの休憩処や宿泊先などで振る舞われる温かなおもてなしや、季節の恵みを活かした家庭料理が旅の心とお腹を満たしてくれます。
澄んだ空気と潮風に包まれながらいただくシンプルな旬の味わいは、食材本来の美味しさを思い出させてくれます。 波音を聴きながら味わうひと皿は、派手さはなくとも深く心に残る至福の体験となるでしょう。
花卉の記憶と手仕事
暮らしに息づく島のかけら
かつて「花の島」として栄えた志々島の記憶は、島の人々が愛情込めて育てる季節の花々や、大楠をモチーフにした温もりある手作りの土産物に受け継がれています。 豊かな森が育む植物や、島のおばあちゃんたちが心を込めて作るクラフト品など、手仕事のぬくもりが感じられる小物が揃います。
持ち帰ったあとも志々島の豊かな自然や優しい時間を思い出させてくれる品々は、旅の旅情をそっと部屋に添えてくれます。
漁業と花の歴史
持続可能な島文化を紡ぐ
志々島の歴史を支えてきたのは、瀬戸内海の恵みを受ける沿岸漁業と、昭和期に島を彩った花卉(かき)栽培です。
現在は人口数十人の小さな島となりましたが、島外からのボランティアや移住者、地元有志が協力し、「天空の花畑」の再生や大楠の保全活動など、島の景観と文化を次世代へ繋ぐ取り組みが活発に行われています。
過度な観光地化を行わず、島の自然と歴史を守りながらゆったりと暮らす姿勢は、これからの豊かな生き方や持続可能なコミュニティのあり方を提示してくれます。
五感で学ぶ瀬戸内の自然
大楠が見守る小さな島の学び
樹齢1200年の大楠をはじめ、豊かな森と海の自然が凝縮された志々島は、子どもたちにとっても生きた教材の宝庫です。
巨木の生命力を肌で感じ、四季折々の花々に触れ、瀬戸内海の生態系を間近で観察する体験は、都会では味わえない豊かな感性と探究心を育みます。
島全体が安全で穏やかな環境に包まれているため、環境学習や体験型ワークショップの場としても魅力的なポテンシャルを秘めています。
瀬戸内の温暖な風土
穏やかな波と四季の移ろい
瀬戸内式気候に属する志々島は、年間を通じて温暖で雨が少なく、日照時間が長いのが大きな特徴です。
穏やかな瀬戸内海に囲まれているため台風や時化(しけ)の影響も比較的受けにくく、一年を通して穏やかな時間が流れています。
春には花々が咲き誇り、夏は爽やかな海風が抜け、秋から冬にかけては澄んだ空気の中で瀬戸内の多島美がひときわ美しく映えます。
気候の優しさと風土の静けさが、訪れる人の心を解きほぐしてくれます。
アクセスルート
船(定期船・粟島汽船)※直行便
発着地宮の下港(香川県三豊市詫間町)
所要時間約20分
特徴本土から最もスピーディーにアクセスできるルートです。定期船で瀬戸内海の穏やかなクルージングを楽しみながら島へ渡ることができます。
注意点便数が限られているため(1日3便程度)、事前の時刻表確認と計画的な利用が必要です。
船(定期船・粟島汽船)※粟島経由便
発着地須田港(香川県三豊市詫間町)
所要時間約50分(粟島経由・乗り換え)
特徴隣の粟島を経由して渡るルートです。あわせて粟島の観光を楽しみたい場合や、島巡りを計画している旅行者に適しています。
注意点便数や乗り換え時間の確認が必要です。