REGION: TOHOKU / SANRIKU

HIDESHIMA

日出島

01 / INTRODUCTION

宮古の沖合に浮かぶ海鳥の楽園
原始の生命力が息づく日出島

岩手県宮古市の浄土ヶ浜からほど近く、三陸の群青の海にぽつりと浮かぶ日出島。
周囲約1.8キロメートルのこの小さな無人島は、国の天然記念物「クロコシジロウミツバメ」の日本最大級の繁殖地として知られる生命の聖域です。
島を取り囲むのは、太平洋の荒波が削り出した峻険な断崖絶壁と、うっそうと茂るタブノキの原生林。
人間を寄せ付けない厳しい自然環境だからこそ、ここでは数千数万の海鳥たちが命を繋ぐ、原始の営みがそのまま残されています。
夜になれば、漆黒の羽を持つ海鳥たちが一斉に島へと帰り、生命の歓喜に満ちた鳴き声が島中に響き渡る。
遥か古来より、本土の人々は民話「ひで島のはなし」などを通じてこの島を畏敬の念で見守り、共生してきました。
日常の利便性から完全に切り離されたこの場所には、純粋な自然の生命力と、地球本来の時の流れが刻まれています。
陸地から見つめる「未知の聖域」の物語を、shima.lifeの視点で紐解いていきます。

絶景・フォトスポット, 国立公園, 星空観測, 歴史・史跡, 動物・生き物の島, グルメ・特産品, 秘境・絶海の孤島

日出島
日出島浜
02 / DESTINATIONS

断崖に守られた海の聖域
ウミツバメが命を繋ぐ島

島の大部分を覆うのは、北限地帯として貴重な「タブノキ」の美しい照葉樹林であり、その足元の腐植土には海鳥たちが掘った無数の巣穴が広がっています。
一般の立ち入りが厳しく制限された島内は、まさに手つかずの野生が守られた、別の惑星のような静寂と生命力に満ちた世界です。
一方で、対岸の「浄土ヶ浜」や周辺を巡る遊覧船からその姿を仰ぎ見れば、荒波に洗われる雄大なシルエットが、三陸ジオパークの気の遠くなるような大地の歩みを物語ります。
青く澄み切った海と、島を包む深い緑、そして空を舞う鳥たちのコントラストなど、圧倒的な孤高の美しさが日出島の魅力です。

浄土ヶ浜
03 / ACCOMMODATIONS

対岸の街に佇み
島影と星空を仰ぐ

無人島である日出島には宿はありませんが、対岸に位置する宮古・浄土ヶ浜周辺での滞在が、この神秘的な島を遠望するための「旅の拠点」となります。 三陸の新鮮な海の幸を誇るアットホームな民宿から、太平洋を一望できる極上のリゾートホテルまで、旅のスタイルに寄り添う多様な選択肢が揃っています。

波音に包まれて更ける宮古の夜は、月明かりに浮かぶ日出島のシルエットと満天の星空を映し出し、特別な充足感を与えてくれるでしょう。 日常を忘れる穏やかなひと時や、海の息吹を感じる絶景の温泉など、心地よい安らぎの場がここにあります。 島を見守る陸地での滞在は、日出島をいつしか「心の中で何度も訪れたくなる場所」へと変えてくれるはずです。

トラウトサーモン瓶ドン
04 / LOCAL CUISINE

三陸の恵みを凝縮
親潮と黒潮が交わる一皿

日出島を育む三陸の海は、世界三大漁場の一つ。肉厚で濃厚な「ウニ」や「アワビ」、そして春に最盛期を迎える鮮やかな「ワカメ」。島の周囲に広がる豊かな海塩と豊かなプランクトンの恩恵は、一口ごとに瑞々しい活力を与えてくれます。

厳しい自然と対峙してきた宮古の人々が磨き上げた「瓶ドン」の知恵や、地元の新鮮な魚介を贅沢に使った郷土料理。 豊かな風土と真摯に向き合う人々が繋いできた「旬」の味わいは、海の日常が持つ静かな豊かさを教えてくれます。潮風と共に味わうその一皿は、旅の深い記憶として心に刻まれるはずです。

銀鮭の切り身
05 / CRAFTS & PRODUCTS

海の恵みと伝統の技
宮古の風土を宿した一品

日出島を抱く宮古の街で、古くから愛されてきた「鮭」。その豊かな恵みを活かした伝統的な加工品や、三陸の清らかな海水から作られる「宮古の塩」は、大自然の旨味が凝縮された万能の調味料として愛されてきました。
また、宮古の美しい海や日出島の自然をモチーフにした力強い「宮古焼」の陶器など、地域の素材を活かした手仕事が今も息づいています。
暮らしの中に寄り添い、使うほどに三陸の海を感じられる品々は、大切な人への贈りものや、自分へのご褒美に最適です。

浄土ヶ浜のサッパ遊覧船のりば
06 / WORK & EMIGRATION

豊かな漁場と観光の灯
三陸の活力溢れる生業

日出島周辺の大海原を支えるのは、古くから続く「海の恵み」と「豊かな自然」です。
全国的にも名高いサケやタラの水揚げ、沿岸でのウニ・アワビ漁、そして三陸のリアス海岸が育む高品質な養殖業が地域の主要な産業です。
近年では、本州最東端というロケーションを活かし、サスティナブルな自然体験を提供するエコツーリズムや、遊覧船から日出島や浄土ヶ浜を巡る観光業など、独自の魅力を発信する新しい取り組みも増えています。
「手つかずの自然」を守りながら、一次産業と持続可能な観光が緩やかに共生する、独自の経済圏がこの地域には存在します。

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07 / CLIMATE & WEATHER

やませが運ぶ冷涼な夏
三陸の厳しい自然が織りなす四季

太平洋の親潮(寒流)の影響を強く受ける日出島周辺は、年間を通じて「夏は冷涼で、冬は積雪が比較的少ない」海洋性の気候が特徴です。
夏には「やませ」と呼ばれる冷涼な濃霧が島を包み込み、神秘的で幻想的な風景を創り出します。
一方で、外洋に面しているため気象の変化が激しく、荒波と強風が吹きつける「孤高の無人島」らしい厳しさも持っています。
しかし、その激しい風と海流が淀みを払い、息をのむほどに美しく澄んだ「宮古ブルー」の海と、夜には吸い込まれそうな満天の星空を連れてきます。
自然の圧倒的なリズムに身をゆだねる暮らしがここにはあります。

CURRENT WEATHER
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08 / ACCESS TO HIDESHIMA

アクセスルート

車(東北自動車道・宮古盛岡横断道路)

発着地盛岡ICから宮古市内(対岸)へ

所要時間約1時間20分

特徴高規格道路の整備により、盛岡市内からのアクセスが飛躍的に向上しました。美しい新緑や紅葉の山々を抜け、三陸の海へと至るドライブを楽しめます。

注意点日出島自体は無人島で立ち入り禁止のため、対岸の「浄土ヶ浜」等からの遠望となります。

鉄道(JR山田線・三陸鉄道リアス線)

発着地盛岡駅(JR山田線)、釜石駅・久慈駅(三陸鉄道)から宮古駅へ

所要時間盛岡駅から快速で約2時間、三陸の沿岸各駅から約1〜2時間

特徴山間を縫うように走るJR山田線や、ダイナミックな海岸線を望む三陸鉄道など、ローカル線の旅情を存分に味わいながらアクセスできます。

注意点運行本数が限られているため、事前のダイヤ確認が必須です。

遊覧船(宮古うみねこ丸)

発着地浄土ヶ浜発着

所要時間周遊約30分

特徴浄土ヶ浜を出港し、日出島のすぐ近くまで接近できる観光船です。船上からウミツバメの生息する島の断崖絶壁や、飛び交う海鳥たちを間近に観察できます。

注意点季節や天候、波の状況によって欠航する場合があるため、運行状況をご確認ください。

海上タクシー・さっぱ船

発着地浄土ヶ浜等から周辺海域

所要時間周辺クルーズ約20分(島への上陸はできません)

特徴小型の「さっぱ船」で青の洞窟などを巡りつつ、日出島の島影をよりダイナミックに海上から見上げることができます。