REGION: KANTO / OGASAWARA ISLANDS

CHICHIJIMA

父島

01 / INTRODUCTION

竹芝から定期船で24時間
世界自然遺産の碧に包まれる父島

東京・竹芝桟橋から「おがさわら丸」に揺られて24時間。
太平洋のど真ん中にぽつりと現れる父島は、誕生以来一度も大陸と陸続きになったことがない海洋島であり、ユネスコの世界自然遺産にも登録されている国境の島です。
島を囲むのは、どこまでも深く染まった濃紺の海「ボニンブルー」。
一歩森へ足を踏み入れれば、ここでしか生きられない固有の動植物たちが独自の進化を遂げ、地球本来のプリミティブな生命の営みを目の当たりにできます。
夜には人工の光を寄せ付けない漆黒の闇に宇宙そのものが降り注ぎ、日中は野生のイルカやクジラが歌うように波間を跳ねる。
島の人々は、この厳しくも美しい原始の自然を敬い、守り、時に寄り添いながら、独自の「ボニン・カルチャー」というしなやかな暮らしを紡いできました。
容易にはたどり着けない最果ての地だからこそ、五感が限界まで研ぎ澄まされ、自分自身の生き方を見つめ直すための濃密な時間が流れています。
東京から最も遠い「奇跡の日常」を、shima.lifeの視点で紐解いていきます。

絶景・フォトスポット, 世界遺産, 国立公園, 星空観測, 白い砂浜, 海水浴, ダイビング・潜水, マリンスポーツ, 釣り・フィッシング, ハイキング・登山, 動物・生き物の島, グルメ・特産品, 秘境・絶海の孤島

父島
父島 小港海岸
02 / DESTINATIONS

奇跡の生態系と
ボニンブルーの海に溶ける

島の玄関口である二見港から少し足を延ばせば、そこには息をのむような絶景が広がっています。
世界でも稀な沈水カルスト地形が作り出した「南島(みなみじま)」の真っ白な砂浜と扇池、そして小笠原の代名詞とも言える「小港海岸」の静かな碧。
一方で、中央の山々へと向かえば、「オガサワラオオコウモリ」が空を舞い、夜には光るキノコ「グリーンペペ」が神秘的な光を放つ原生林が広がります。
また、夕陽の聖地である「ウェザーステーション展望台」から見渡す果てしない水平線など、絶海の孤島ならではのダイナミズムと、手つかずの野生が完璧な調和を保っているのが父島の魅力です。

ドラゴンフルーツ
03 / LOCAL CUISINE

独自の歴史が醸す
絶海の美食と島ラム

南国のアカバ(アカハタ)や高級魚サワラを使った艶やかな「島寿司」、火山の肥沃な名残を思わせる土地で育った瑞々しい「島ギザ(島パッションフルーツ)」や「島マンゴー」。父島の食卓には、亜熱帯の太陽と豊かな黒潮の恵みが凝縮されています。

かつて欧米系の人々が先住した歴史から生まれた「地熱(じねつ)釜」の知恵や、特産の島サトウキビから作られる香り高い「小笠原ラム酒(地酒)」。 この地でしか育たない素材と真摯に向き合う人々が繋いできた味わいは、絶海の孤島が持つ静かな豊かさを教えてくれます。

タコノキ
04 / CRAFTS & PRODUCTS

タコノキとボニンブルー
自然の恵みを編み込む手仕事

父島の代名詞とも言える固有植物「タコノキ」。その葉を丁寧に乾燥させ、職人の手で一本一本編み上げられる伝統工芸「タコ葉細工」のバッグや小物は、使うほどに飴色の深い味わいが増す一生ものです。
また、小笠原の深い海をそのまま閉じ込めたような「ボニンブルーのガラス工芸」や、天然の島塩など、自然の素材をそのまま活かした手仕事が今も息づいています。
島の空気感をそのまま持ち帰るような品々は、旅の特別な記念や、大切な人への贈りものに最適です。

三日月山展望台から望む
05 / ACCOMMODATIONS

星空と波音を聴き
地球の呼吸を感じる

小笠原・父島での滞在は、ただ眠るためだけの場所ではなく、大自然の呼吸をダイレクトに感じるための「リトリートの拠点」となります。 村落の中心部に集まる、島人の温かさに触れるアットホームな民宿やペンションから、豊かな緑に囲まれた長期滞在向けのコテージまで、島に「暮らすように泊まる」ための心地よい選択肢が揃っています。

どこにいても静かな波音が子守唄のように響く父島の夜は、明日出会うイルカや大自然への期待を膨らませ、心に深い安らぎを与えてくれるでしょう。 ネット環境をあえてオフにするデジタルデトックスの旅や、満天の星空の下でのひと時など、贅沢な余白がここにあります。

父島 湾岸通り
06 / WORK & EMIGRATION

エエコエデュケーションと亜熱帯農業
世界遺産を守り伝える生業

父島の経済を支えるのは、世界に誇る独自の自然を未来へ繋ぐ「エコツーリズム」と「亜熱帯農業」です。
ホエールウォッチングやドルフィンスイムのガイド、固有種を守る環境保全活動、そして温暖な気候を活かした高級フルーツやコーヒーの栽培が島の主要な産業です。
近年では、東京から24時間という距離にありながら、コワーキングスペースの整備により「究極のリモートワーク環境」を求めて長期滞在するワーケーターや、自然とともに生きる暮らしを選択する移住者の姿も増えています。
最果ての地でありながら、環境先進国としての誇りとクリエイティブな挑戦が共生する、独自のライフスタイルがこの島には存在します。

07 / CLIMATE & WEATHER

一年中がベストシーズン
太陽とスコールが育む亜熱帯

亜熱帯海洋性気候に属する父島は、年間を通じて気温の変化が小さく、「一年中がベストシーズン」と言えるほどの温暖な気候が特徴です。
冬でも15度を下回ることは滅多になく、本州が凍える季節でもTシャツ姿で過ごすことができます。
一方で、青空から突如として降り注ぐ激しい「スコール」や、島特有の霧が山々を包み込むなど、海洋島らしいダイナミックな一面も持っています。
しかし、ひとたび雨が上がれば、世界で最もクリアな空気の中に見たこともないような大きな虹がかかり、夜には日本屈指の満天の星空が広がります。

CURRENT WEATHER
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08 / ACCESS TO CHICHIJIMA

アクセスルート

船(定期船・おがさわら丸)

発着地東京(竹芝桟橋)〜 父島(二見港)

所要時間片道 約24時間

特徴小笠原諸島へ行く唯一の交通手段。およそ6日に1便のペースで運行される大型客船です。快適な寝台やレストランが完備されており、24時間の航海そのものが「日常を脱ぎ捨てるための神聖な儀式」として旅情をそそります。

注意点台風などの天候悪化によりスケジュールが変更・延期になる場合があるため、ゆとりを持った旅程が必須です。