AISHIMA
相島(萩諸島)
萩の港から定期船で40分
日本海に浮かぶ緑豊かな北長門の台地
山口県萩市の定期船のりばから、日本海の風に吹かれて約40分。
水平線の向こうに浮かび上がる相島は、かつての火山活動によって形成された、珍しい平坦な台地を持つ島です。
島特有の肥沃な赤土は、全国的なブランドとして名高い「相島スイカ」や、ずっしりと大きな「相島甘藍(キャベツ)」を育み、夏には島全体が鮮やかな緑の葉で覆われます。
周囲を日本海の豊かな漁場に囲まれ、港には毎日のように新鮮な海の幸が水揚げされるこの島は、農業と漁業の恵みが奇跡的なバランスで共存する「実りの島」でもあります。
島の人々は、厳しい海風を遮る石垣(防風垣)を築き、お互いを家族のように支え合いながら、温かく、そして力強い日常を紡いできました。
時計の針がゆっくりと進むような静寂の中で、土の匂いと潮風に包まれ、自分自身の輪郭を取り戻していく時間。
画像出典:萩写真データベース
火山が遺した平坦な大地
青い海に映える緑の防風垣
相島に降り立って周囲を見渡すと、島でありながら山がなく、どこまでも平らな台地が広がっていることに驚かされます。これは遥か昔の火山活動によって流出した溶岩が創り出した、島特有のダイナミックな地形で、国の天然記念物「北長門海岸国定公園」の一部にも指定されています。
集落を歩けば、日本海の強い季節風から家々を守るために積み上げられた美しい「石垣(防風垣)」が連なり、島の歴史と人々の知恵を今に伝えます。
また、初夏には島一面を埋め尽くす青々としたスイカ畑、冬には黄金色に色づく夏みかんの木々など、日本の原風景のようなおだやかな景観が訪れる人の心を解きほぐします。
画像出典:萩写真データベース
潮騒と星空に包まれ
島の家族の一員になる
観光地化されすぎていない相島での滞在は、ありのままの島の暮らしに溶け込む特別な体験となります。 島内にはアットホームな民宿があり、まるで「ただいま」と親戚の家に帰ってきたかのような、温かいもてなしが待っています。
日本海に沈む夕陽が空を紫に染め上げ、夜には遮るもののない満天の星空が広がります。 聞こえるのは心地よい波の音と、風が木々を揺らす音だけ。都会のリゾートでは味わえない「何もない贅沢」と、島の人々の温もりに触れるひと時は、相島をあなたにとって「第二の故郷」へと変えてくれるはずです。
画像出典:萩写真データベース
大地の甘みと海の滋味
一玉、一尾に宿る島のプライド
相島の食を語る上で欠かせないのが、初夏に収穫の最盛期を迎える「相島スイカ」です。火山の恵みである水はけの良い赤土と、燦々と降り注ぐ太陽が育んだスイカは、驚くほど糖度が高く、シャリッとした食感が五感に響きます。
また、周囲の海は対馬海流が流れ込む絶好の漁場。一本釣りで釣り上げられる鮮度抜群のケンサキイカや、脂ののったアジ、サザエなど、その日に獲れたばかりの海の幸が食卓を贅沢に彩ります。 大地の恵みと海の恵みが、ひとつの島で完璧に調和した「一皿」は、食べるたびに身体の隅々まで活力を満たしてくれます。
画像出典:萩写真データベース
赤土と太陽の芸術品
丹精込めて育てられたブランド農産物
相島の夏の主役が「相島スイカ」なら、秋からの主役は島が誇る伝統の「サツマイモ」です。水はけが良くミネラル豊富な赤土で育つサツマイモは、驚くほどの甘みとホクホクとした食感が特徴で、萩のローカルブランドとして根強い人気を誇ります。
近年では、この上質なサツマイモを贅沢に使った島限定の本格芋焼酎「あいしま」も製造され、芳醇な香りとすっきりとした味わいが愛好家の間で評判を呼んでいます。
冬に向けて身が締まる大ぶりの「キャベツ」やブロッコリーなど、丹精込めた手仕事から生まれる農産物は、どれも大地のパワーが凝縮された逸品ばかりです。
画像出典:萩写真データベース
半農半漁の豊かな精神
自然のサイクルに寄り添う生業
相島の経済を力強く支えているのは、全国屈指の生産技術を持つ「農業」と、日本海の恩恵を受ける「漁業」です。
島内では、夏はスイカ、冬は野菜栽培と、年間を通じて計画的な農業が行われており、若い後継者たちが活き活きと働く姿が多く見られるのが、この島ならではの強みです。一方、沿岸漁業や巻き網漁業も盛んで、農家と漁師が互いに協力し合う「半農半漁」の精神が島全体に根付いています。
近年では、この安定した一次産業の基盤に魅力を感じ、農業の技術を学ぶために移住してくる新規就農者の受け入れも積極的に行われており、伝統を守りながらも開かれた活気あるコミュニティが維持されています。
地域みんなが、家族であり先生
少人数だからこそ芽生える、確かな自立心
相島の経済を力強く支えているのは、全国屈指の生産技術を持つ「農業」と、日本海の恩恵を受ける「漁業」です。
島内では、夏はスイカ、秋はサツマイモ、冬は冬野菜の栽培と、年間を通じて計画的な農業が行われており、若い後継者たちが活き活きと働く姿が多く見られるのが、この島ならではの強みです。一方、沿岸漁業や巻き網漁業も盛んで、農家と漁師が互いに協力し合う「半農半漁」の精神が島全体に根付いています。
近年では、この安定した一次産業の基盤に魅力を感じ、農業の技術を学ぶために移住してくる新規就農者の受け入れも積極的に行われており、伝統を守りながらも開かれた活気あるコミュニティが維持されています。
日本海がもたらす四季のメリハリ
夏のみずみずしさと、冬のたくましさ
相島は、典型的な日本海側気候の特徴を持っています。
春から夏にかけては、穏やかな南風と豊かな太陽の光が島を照らし、最高級のスイカを育てるための最高の舞台となります。
一方で、晩秋から冬にかけては北西からの強い季節風が日本海を吹き抜けます。島を覆うように張り巡らされた石垣は、この厳しい冬の寒風から暮らしを守るために生まれたものです。
季節ごとに表情をガラリと変えるダイナミックな気候は、島を美しく彩るとともに、農産物や海の幸をさらに美味しく育て上げます。自然の厳しさと恵みの循環を肌で感じながら、自然のリズムと共にたくましく生きる心地よさがここにあります。
アクセスルート
定期船(萩海運「つばき2」)
発着地萩港(定期船のりば) 〜 相島港
所要時間約40分(1日3往復運航)
特徴萩の市街地からほど近い萩港から、日本海の景色を眺めながらの快適な船の旅です。島民の生活の足であり、観光や移住検討の際にも最も一般的なアクセス手段となります。
注意点冬期は日本海の荒波の影響により、海上が時化(しけ)ると欠航やダイヤ変更が発生しやすいため、運行情報の事前確認が必須です。